私が母(毒親)のことを話すワケ

コラム
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虐待と定義されているものには以下の4つがある。

・心理的虐待
・身体的虐待
・養育の拒否・怠慢(ネグレクト)
・性的虐待

私はこのなかの「心理的虐待」「身体的虐待」、あと軽めの「養育の拒否・怠慢(ネグレクト)」を実の母親からされてきた。

具体的なことを書くと気分を害す人がいると思うので、
初めてカウンセリングに行って親のことを打ち明けたときに
「壮絶……」と臨床心理士に息をのまれたとだけ言っておく。

なお、父親は「我関せず」を貫き通したので、私の記憶からも抹消されている。
この文章も「そういえば…」といちばん最後に付け足したくらい。
好きか嫌いかと聞かれればもちろん大嫌いだ。

毒親って、「子供の幸せを阻害する親」だ。

毒親に育てられた人は、ただ普通に幸せになるために、人一倍悩んでいると思う。
普通の幸せが一体なんなのか、体験していないからよく分からない。
それに加えて、真逆のことはよく知っているので、同じ失敗の道を辿りがち。

でも、反骨精神の権化である私は、こんっっっな親なんかに私の幸せを邪魔されてたまるかと思って、なんとか生き延びてきた。

そして奇跡的に、運の要素もあるけど、優しい夫と可愛い娘二人という素敵な家族を手に入れた。
子供たちが小さいからまだ道半ばではあるけど、言わせてほしい。

「幸せになってやったぞ!!!ざまあみろ!!!私の勝ち!!!」

これだけ毒親と言っておいてなんだけど、
私は自分の親を「毒親」と呼ぶのに違和感がある。

毒親は毒親だ。
それは間違いない。

でも、なんていうか、そんな言葉で一括りにしたくない。

私の母親はこの世界でたった一人しかいないし、私もたった一人。
私の母と私の関係も、この世界でたった一つしかない。

毒親って、ウィルスみたいに種類がたくさんあると思う。
あなたのはインフルエンザ、私のはコロナウィルス、みたいな。

ウィルスみたいに毒性の強さはある程度定義できるのかもしれないけど、
同じウィルスにかかっても、微熱ですむ人もいれば重症になる人もいて、
最悪の場合死んでしまうこともある。

私の親は「毒親です」って言うのは、ウィルス性の病気をぜーんぶまとめて
「風邪です」って言っちゃうのと同じくらい、おおざっぱな感じがしてしまう。

何が言いたいかというと、私は、私の親とあなたの親を比べてほしくない。

「金の無心をされて、自分はもっとひどい状況だった」とか、あるいは、
「自分の親は暴力は振るわなかった」「言い方はもっと優しかった」とか。

そんなことは、何の意味ももたない。

そんなに危険じゃなさそうなウィルスだって、
あなたが苦しいのであれば、それは苦しい。
誰かと比べるものではない。

みんなちがって、みんなさいあく。(?)

あなたの親と私の親は違うし、あなたと私も違う。

だけど、違うウィルスでも「のどが痛い」とか「鼻水が出る」とか共通の症状があるみたいに、「同じだ」と感じるところはあるかもしれない。

私は専門家ではないので、私が言うことは風邪で例えるなら民間療法だ。

だから、どれくらい参考になるかはわからないけど、
「こうすると楽になったよ!」とか「こんなふうにして耐えてるよ!」とか、
私の体験談を書くことで、少しでも誰かの役に立てればいいな、と思う。

毒親持ちでも幸せになれるって信じて、今までがんばってきた。
まだ全部は解決してないけど、絶対幸せになれると思ってこれからも努力する。
ブログで毒親について書くのは、そんな意思表明でもある。

あと、比較的「健全な親」に育てられた人にもちょっとのぞいてほしい。
毒親環境を体験しなくても、毒親にならないためのヒントが見つかるかも。お得!

(でもそういう人ってだいたい良いお父さん、良いお母さんになれるのよね。)

最後にどうでもいいこと。

重くならないようにと思いつつ、やっぱり毒親のこととなるとどうしても重い感じになってしまう。

いい方法ないかな。
無理やり明るくなる呪文みたいな。
某心霊番組の「イワコ○ジマ、イワ○デジマ」しか思いつかなかった。

…うーん、なんか考えとこう。

じゅりえ

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