【タロット占い】わかりにくい逆位置、対策、障害の読み方を徹底解説
今回は逆位置、対策、障害の読み方について丁寧に解説していきたいと思います。
これらはタロット初心者がつまづきやすいワースト3といっても過言ではないと思うんですが、特に対策と障害の読み方についてはなぜか詳しく解説されている本って少ないんですよね。
タロットの読み方に正解はないので、一概には言えないということなんでしょうか。
そうは言っても、慣れていない人は読み方がわからず戸惑うことも多いと思います。
私がつまづいたことを思い出しながら、例をあげてひとつずつ説明していきますね。
逆位置の読み方
逆位置の読み方は以下のとおりです。
・正位置と反対の意味になる
例)正:明るい 逆:暗い
・正位置の意味の悪い面が目立つ
例)正:リーダーシップ 逆:独善的
・正位置の意味が弱まる
例)正:幸せな安らぎ 逆:ひとときの憩い
・正位置の意味の本領が発揮できていない
例)正:行動力のある人 逆:本来の行動力が活かせていない
・正位置の意味の悪い面から解放される
例)正:痛み 逆:痛みからの解放
はい、言いたいことはわかります。
いろんな意味で取れるじゃん。
そうなんです。でもそれがタロットの醍醐味です。
じゃあどうやって意味を決定するかと言うと、インスピレーションをのぞけば
だいたい以下の二つの方法で決定します。
- カードごとの特徴
- 他のカードや質問との兼ね合い
1.カードごとの特徴
上記にあげた逆位置の読み方は、ひとつのカードにすべてがあてはまるわけではありません。
カードによって特徴があり、逆位置だと悪い面が目立ちやすいカードもあれば、
意味が弱くなりやすいカードというのもあります。
例えば、わかりやすい例でいうと悪魔のカード。
もともとネガティブな意味を持つカードは、逆位置になるとネガティブからの解放と
読むことが多いです。
悪魔は欲望や執着を意味するので、欲望や執着からの解放、と読めます。
(もちろんこれ以外の読み方をしてもOKです。)
これはカードの正位置の意味を知れば、自然と当てはまるもの、当てはまらないものが
わかるはずです。
普通、解説書では逆位置の意味が書いてありますから、「正位置の意味をどのルールにあてはめるとその逆位置の意味となるのか」を考えてみると、より理解が深まると思います。
2.他のカードや質問との兼ね合い
展開された他のカードや質問と合わせて読むことで逆位置の意味を探します。
たとえば、「現在」の位置に正義が逆位置で出た場合。
正義の逆位置は反対の意味の「不正」とも読めますし、悪い面が目立つと「厳しすぎる」となります。
それに加えて「対策」に節制が出たとします。
節制は「バランス」を意味するので、「現在」の正義(逆)と組み合わせると、
「自分の正義を振りかざしすぎず、他者の意見も取り入れてバランスよく考える」と読めそうです。
この場合、正義の悪い面が目立った「厳しすぎる」という意味を採用したということですね。
このように、カードの本来の意味(正位置の意味)を考えたり、他のカードと組み合わせたりして発想を広げていってみてください。
なお、逆位置で出たからと言って逆位置の意味で必ず読まなければいけないということではありません。
正逆にこだわって読めなくなるよりはインスピレーションを重視した方が良いでしょう。
とはいえ、タロットは偶然に出たものに意味を見出す占いです。
基本的には逆位置で出たものは逆位置で出た意味があるととらえるのが私は好きです。
また、読み方の幅が広がると、インスピレーションも働きやすくなります。
最初は逆位置が読みづらいからこそ、逆位置の読み方をしっかり練習すれば
今後のリーディングに深みが出ます。
対策の読み方
対策(アドバイス)の読み方で悩むのは、ネガティブな意味が出たときでしょう。
アドバイスなのに悪い意味ってどういうこと??と頭が混乱します。
基本的に、ポジティブな意味が出た場合は「~をするといい」とそのまま受け取り、
ネガティブな意味が出た場合は「~に気を付ける」と読むのがいいと思います。
例えば、「対策」に愚者が出た場合。
正位置であれば、ポジティブな「自由な冒険」「純粋」などの意味となりますが、
逆位置であれば、ネガティブな「無計画」「軽率」となります。
対策で出れば、正位置が「自由に冒険してみよう」なのに対し、
逆位置は「無計画、軽率な行動に気を付けよう」になりますね。
または、「対策」に悪魔が出た場合。
正位置であれば、ネガティブな「欲望」「執着」などを意味しますが、
逆位置であれば、ポジティブな「欲望、執着からの解放」を意味します。
対策で出れば、正位置が「欲望や執着に気を付けよう」なのに対し、
逆位置は「欲望、執着を手放そう」になりますね。
これは読み方の一例ですが、意味は似ているものの若干ニュアンスが異なるのがわかるでしょうか。
ですが、この読み方だけだとスプレッド全体で見たときに意味が通らないことがあります。
また、前回ご紹介したホースシュースプレッドだと、「~に気を付ける」という意味合いを持つのは「障害」の位置なので、じゃあわざわざ「対策」で出る意味は?となるわけです。
そのため参考までに、私がやっている「~に気を付ける」以外のネガティブなカードの読み方をご紹介します。
基本的に私は「対策」のカードが「正位置」であれば正位置=肯定ととらえ、
良い意味だろうが悪い意味だろうが「対策」と読むことが多いです。
そもそも、カードは本来ある事象を示しているだけなので、極論を言えば良いも悪いもありません。
悪い意味が嫌だな、と思うのは主観、先入観なんです。
対策に悪魔が出たさっきの例でいうと、逆位置で出ればそのまま「欲望、執着を手放そう」と読みますが、正位置で出れば「欲望をありのまま受け入れよう」とか「もっと貪欲にいこう」と読んだりします。
もちろん、他のカードとの兼ね合いもよくチェックします。
ただ、主観や先入観をなるべくなくして素直に読むと新たな発見があり、
セルフリーディングの場合は自分の殻をやぶる何かが見つかるかもしれません。
障害の読み方
私の場合は基本的に障害で出たカードはネガティブはもちろん、ポジティブに思える意味でも障害と捉えます。
正位置であっても完璧に良い意味ばかりのカードは少ないですから、長所も裏を返せば…というところを目立たせるイメージです。逆位置の解釈と少し似ていますね。
完璧に良い意味っぽいカード…たとえば正位置で「繁栄」「純真」のポジティブな意味を持つ太陽が「障害」に出た場合、あくまで一例ですが、「純真さが悪影響を及ぼす」と読んだりします。
あまりにオープンすぎる言動も場合によっては裏目に出たりしますよね。
カップのナイトなどのコートカードが正位置で出た場合は、カップのナイトが表す人物が障害となると読むこともできます。
ただ、カードの意味を「問題の原因」と捉えるか「乗り越えるべき課題」と捉えるかで解釈がまったく別のものになることはよくあります。
これはどちらが正しいというものではありません。
…混乱してきましたか?
大丈夫です、同じカードが出てもそのときによって意味が違うのがタロットです。
「障害」も対策と同じように他のカードとの兼ね合いも見ながら、先入観をなるべくなくして読んでみてください。
迷ってしまう人は、まずは「問題の原因」と捉えてみて、解釈が難しい場合は「乗り越えるべき課題」として読んでみると、微妙に意味が変わることがわかって、解釈が進むかもしれません。
おわりに
私もまだまだ未熟ではありますが、タロット歴が浅い人でもわかりやすい解説を心がけてみました。
もし「こういう場合はどうするの?」などの疑問点がありましたら、お問い合わせページからご連絡ください。
まとめて記事にて補足したいと考えています。
じゅりえ